オーストラリア概要
面積 |
769万ku(日本の21倍) |
人口 |
約2,006万人 |
首都 |
キャンベラ |
通貨 |
オーストラリア・ドル |
国家元首 |
エリザベス女王 |
連邦首相 |
ジョン・ハワード |
国家携帯 |
立憲君主制 |
政治形態 |
議員内閣制 |
オーストラリア大陸は1つの国によって占められている世界で
ただ1つの大陸です。国土の総面積は768万6884平方メートルもあり、日本の約21倍です。赤道付近から南緯40度にまで広がっているので、 気候は熱帯地方と温帯地方の両方にまたがっています。
世界でも乾燥した 大陸といわれていますが、降水量は年間419ミリで世界平均の660ミリよりも少ないです。(各都市の降水量を知りたい方は オーストラリアエリアガイドを参照してください) 大陸東南部のオーストラリア・アルプスは、1800メートル以上の山がある最高の山岳地帯で、最高峰のコジアスコ山(2228メートル)があります。
南半球にあるため、日本と季節が逆(各都市の季節を知りたい方は オーストラリアエリアガイドを参照してください)、海抜は300メートルと低く、降水量も比較的少ないのが特徴です。
大陸の80%は砂漠など乾燥地帯で、人々は東部の海岸地域と南西部の海岸沿いに主に住んでおり、世界遺産である グレート・バリアリーフでのダイビング、サーファーズ・パラダイスなどサーフィンやスキューバ・ダイビングなどウォーター・スポーツが盛んです。
大陸としては、世界で最も古いのですが、建国200年余りの新しく、世界で唯一の大陸国家であるオーストラリアは、エリザベス女王を元首とする憲君主制をしており、5州と北部準州、首都特別地域で構成されています。南半球に位置し、日本の約22倍の広さでアメリカとほぼ同じ大きさになります。
オーストラリアの気候
オーストラリアの気候は日本とは逆で、春は9月から11月、夏は12月から2月、秋は3月から5月、冬は6月から8月となります。
またオーストラリア大陸の面積は広大であるため、地域によって気候が違います。
北部は赤道に近く、熱帯雨林気候に属し、海岸沿い中央部は、亜熱帯気候、南部は温帯性気候に属します。また内陸部は砂漠性気候ですので、1日の中での気温差もかなり大きくなります。各都市の気候について知りたい方は オーストラリアエリアガイドも参照)
オーストラリアの時差
オーストラリアの時差は東部、中央部、西部の3つに時間帯が分かれます。日本との時差は州によって若干異なりますが、およそ1時間オーストラリアが進んでいます。オーストラリア内でも時差があり、30分から2、3時間の時差があります。また、サマータイムがあり10月の最終日曜日から3月の第1日曜日に実施されそれぞれ時計を1時間早めることになります。
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UTC: Universal Time Coordinated |
表示時刻は[標準時]です▼ |
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●日本時間 |
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オーストラリアの政治制度
オーストラリアの政治制度は英国女王を国家元首とする立憲君主国家として、王権を代行する連邦総督と各州総督(6名)を任命しています。連邦には上下院からなる連邦議会があり、政治制度はイギリス式議員内閣制度が導入されています。上院議員の任期は6年、下院議員の任期は3年です。主な政党は自由党、労働党、国民党、民主党があります。
オーストラリアの人口
2004年の国勢調査によると オーストラリアの人口は2011万人です。その4分の3はこの国で生まれ、大部分はいわゆる英国系アングロサクソンとケルト系です。オーストラリア国民の89%は 各都市か海岸沿いに居住しています。
人口密度は低く1キロ平方メートルに1.6人(日本の160分の1)と極めて少ないです。 オーストラリア国民の平均寿命は男性75歳、女性81歳です。
ニューサウスウェールズ州 (約610万人)
南オーストラリア州 ------(約150万人)
ヴィクトリア州 ----------(約450万人)
タスマニア 州 ----------(約47万人)
クィーンズランド州 ------(約320万人)
首都特別地域 ---------(約30万人)
西オーストラリア州 ------(約170万人)
北部特別地域 ---------(約17万人)
オーストラリアの経済

オーストラリアの経済は、豊かな太陽と広い大地に恵まれたこの国の産業の大部分は農牧業で支えられています。羊毛、果実、酪農品、砂糖、小麦、牛肉は広く海外に輸出されています。農牧業に加え最近では鉱産物の開発が進み、その対外輸出を占める割合は急増しています。
鉄、銅、亜鉛をはじめ石炭、石油、マンガン、ボーキサイトなどが最近開発されています。第一次産業と並んで製造業の発展にも力を注ぎ、自動車、造船、製鉄、化学工業などが盛んです。この様にオーストラリアは目覚しい経済の発展をしています。オーストラリアの主要貿易相手国は日本、米国、英国となっています。
オーストラリアのスポーツ
 オーストラリアを代表する スポーツとしては、やはりクリケットとラグビーが挙げられます。クリケットはイギリス発祥のゲームで、国際試合は2イニングス、2〜5日間かけて行われます。
オーストラリアのラグビーには3つのルールがあります。1つはオージールールでこれは1860年頃クリケット選手だったトムウィルスが冬場のトレーニングのために考案したとされています。またラグビーリーグは1チーム13名で行うラグビー(ユニオン)とアメリカンフットボールが混ざったようなルールです。
最後は日本でもおなじみのラグビー(ユニオン)、1チーム15名で行い、世界共通のルールです。ワラビーズ(オーストラリアナショナルチーム)やオールブラックス(ニュージーランドナショナルチーム)などが有名です。
オーストラリアの産物
オパール:世界の産物のオパールのほとんどをオーストラリアで産出しています。
ホワイトオパール、ボルダーオパール、ブラックオパール
主な産地 :NSW州 ライトニング・リッジ、 SA州 クーバー・ピディ
ワイン:ヨーロッパからの風習で食事とともに楽しまれていて、種類も豊富。
ドイツからの移民がオーストラリアの土地、気候にあったものをエリアで作っています。
主な産地 :NSW州 ハンター・バレー、SA州 バロッサ・バレー
オーストラリアの民族
オーストラリアの代表的なアボリジニ民族は
オーストラリアの人類の歴史は今から約4万年前、アボリジニ達が東南アジアから移住してきたのが始まりとされています。
アボリジニ民族がオーストラリア大陸に移住してきた当時、地球はまだ第4氷河期が続いており、海抜は今より90〜180メートルも低く、 タスマニアとオーストラリアは陸続きでした。
今では美しい グレート・バリアリーフも当時は乾いた陸地だったのです。その後数万年もの歳月の間、アボリジニ達は自然との共存を図る「ドリーム・タイム」という共生概念(自然と共存する考え方)を生み出しました。
1788年に英国の侵略者が オーストラリア大陸に来るまで、人々は自然と共に平和な旧石器時代の狩猟と食物採取の生活を送ってきました。
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当時4000種族、30万人いたとされるアボリジニも白人入植以来の迫害、虐殺、伝染病などで1930年代には、純血のアボリジニは4万人と急減少してしまいました。オーストラリア全人口の約1%の17万人とされています。
オーストラリアの国民性
オーストラリアは恵まれた大自然の中ではぐくまれた開放的で、おおらかな親しみやすい国民性です。オーストラリアは移民を受け入れてきた背景から、社会的な平等精神と弱者を守る意識も高い。
そして、初対面の相手に対しても、「Mate(マイト
:友だち)」と呼び合うようなフレンドリーな国民性は、なれない異国での生活に安心感をもたらしてくれる。
自国のアイデンティティーを強くもっているので、 オーストラリア国民であることに誇りを持っている。また、大陸は太平洋地域に位置しているため同じアジア圏の国ということからか、親日家が多く、日本語などを学ぶ人数が人口比で世界一の数字を誇っている。
オーストラリアの動物
コアラ
アボリジニの言葉で水を飲まないという意味を持つ。オーストラリアに約600種類のユーカリの木があるが、コアラはそのうちの数種類しか食べない。前足には5本の指、後ろ足には4本の指がある。
1日に18時間は睡眠をとると言われていますが、これには2つの理由があります。1つはユーカリの葉しか食べない為エネルギーの摂取量が少なく、取ったエネルギーをなるべく放出しないようにするため。もう1つの理由はユーカリに問題があります。ユーカリには青酸カリ系の毒素が含まれ、咀嚼するとエタノールが出、それにより神経が麻痺して睡眠を誘うとされているのです(酔っ払った状態)。
また、ユーカリの葉の約70%に水分が含まれています。有袋類は胎盤がない為、子宮内で子供を支える事ができないので袋で子供を育てます。コアラの妊娠期間は約35日で小指大(1〜2グラム)で生まれてきます。 |
カンガルー
カンガルーの名前の由来は白人が入植を始めた頃、アボリジニにイギリスでは見た事がないピョンピョン跳ねるその動物の名前は何かと尋ねると、英語がわからなかったのか、それとも何のことを尋ねられているのか理解できなかったのか、「ワカラナイ」と答えました。それがその種族の言葉でカンガルーだったのです。 |
カモノハシ
卵を生み母乳で育てる単孔類。世界でも大変珍しい動物
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ウォンバット
コアラより大きく硬質の体を持つ有袋動物で、非常に穏やかな動物。夜行性、大きな穴に住み、草食動物。
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ディンゴ
一見ただの柴犬のディンゴは約4万年前に東南アジアからアボリジニと共に渡って来たと言われており、鳴くことはできるが吠えることができない動物です。 |
タスマニアンデビル
鋭い牙を持ち、獲物とする羊や魚など骨まで噛み砕いてしまう非常に獰猛な動物です。
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エミュー
鳥類の中で2番目に大きな空を飛べない鳥。時速48キロで走る一見ダチョウに似た動物です。
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オーストラリアの歴史
オーストラリアでの民族の歴史は、約4万年前の第四氷河期、パンゲアと呼ばれた陸続きであった時代にアボリジニが移住してきた所から始まったと考えられています。
4万年以上も前からこの地で生活を営んできた先住民の アボリジニは、ドリームタイムと呼ばれる独特な共生概念を持ち、全てが2進法でシェアー(分ける)の概念を根底に持ちます。これら概念は、自然との共存を前提とした社会であり、現代社会においてのアンチテーゼとして見直されています。
基本的には非常に友好的な民族ですが、1788年からの迫害の歴史が、彼らの社会に大きな傷を残し、彼ら独特の文化と現代社会との隔壁が、以前迫害、人種的差別に繋がっていることも事実です。
最初に オーストラリア大陸を発見したのはヨーロッパ人でした。1606年スペイン人のトレス、また同じ頃、オランダ人のヤンスゾーンはオーストラリアの北岸のヨーク岬に上陸しています。1769年6月3日は金星が太陽を横切る日で、これを観測すれば地球と太陽の距離が分かるということから、この観測のためクックはエンデバー号に乗ってタヒチに向かいました。その後南方大陸を明らかにするため南に向かい、そして1770年4月20日オーストラリア東海岸のボタニー湾に達しました。
その後、1788年1月26日アーサー・フィリップが11隻の船を率いて、756人の囚人と450人の乗組員を乗せた移民船が現在の サーキュラーキーに上陸しました。当時のイギリス内相ロード・シドニーの名にちなんで シドニー・コーブと名づけられ、その日をオーストラリア・デイ(建国記念日)としました。
以降イギリスからの流刑囚が送り込まれるようになりました。1880年代には、ゴールドラッシュが始まり、このオーストラリアに白人以外の入植者が登場する事になりますが、金の利権を確保する為に白人以外の人種を規制する移民制限法が制定をする歴史をたどり。白豪主義に繋がる結果となりました。その白豪主義も1958年に撤廃、1970年代からは多文化主義政策として世界130ヶ国からの移住者が住む多国籍民族国家を形成しています。以来言語、人種、宗教などの多様性を重視する歴史をたどり、マルチ・カルチャリズム(多国籍文化)政策を打ち出しています。
日本とのつながりも古く、1890年頃には、ケアンズの北に位置する木曜島で真珠貝採取の為37名の日本人が居住しており、1890年には羊毛貿易も始まりました。また、西オーストラリア州のブルームでは、日本人とアボリジニとの結婚もあり、当地では所々日本の文化が残っています。
現在は、日豪文化交流も盛んで、姉妹都市関係は70組以上。年間の渡航者は、60万人を数えるようになりました。
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