大学
オーストラリアの大学は通常39校と数えられていますが、The University of Melbourneは別組織としてMelbourne
University Privateを有するため、大学数は40校あるとも言えます。その他Universityの名前は無いが大学レベルのコースを独自で提供できる教育機関が4校あるため大学と合わせると合計44校あります。
それらに加え、州(準州・テリトリー)政府の認可により大学レベルのBachelorやGraduateコースを提供するカレッジなどの教育機関は100を超えます。オーストラリアでは私立校はBond
University (QLD)とThe University of Nortre Dame Australia (WA)の2校のみで他は連邦政府または州政府により設立、連邦・州により定められた関係する法律の下に運営される公立校。
学部留学は、一つには日本で高校を卒業し、オーストラリアのAcademic Englishを習得できる語学学校(大学入学を目的とした語学学校)に入学し、語学学校を卒業後、日本の高校の成績証明書を語学学校側に提出し、その成績が入学に必要なポイントを満たしていたら大学に入学できます。
もしそのポイントが満たしていない場合、こちらで希望する大学の進学準備コース(ファウンデーションコース)に進み、そこからその大学の本科に進むという方法と、TAFE、専門学校などで「ディプロマ」コースなどを修了し、そこから提携先の大学に編入するという方法があります。日本で短大を卒業している場合はそのまま編入できたり、取得している単位のうち、オーストラリアの大学で学ぶコースと関係がある単位について移行可能であったりするので各学校と詳細について話し合う必要がります。
尚、オーストラリアの大学は通常3年間(一部コースを除く)であり、その間に専門分野のみ集中して勉強する。一般教養は無い。入学要件としてIELTS6.0以上は必須。できれば7.0くらいあると理想的。学部を優秀な成績で修了した場合にはオーナーズ(Honours)という1年間のコースに進学することも可能。
TAFEや専門学校に入学し、そこから大学にて編入するという方法もある。TAFEや専門学校は大学ほど入学基準が厳しくないので日本人留学生にとっても比較的入りやすい教育機関で、そこで得られる実践的な知識は社会で役に立つだけでなく、大学入学時の知識や経験として大いに役に立つ。
但し、自分がどの大学に行きたいかということをTAFE・専門学校入学前に予め決めておく必要がある。大学へは提携している大学の提携しているコースにしか編入することができないなどの制約もある。そのあたりを事前にしっかり調査しておくことも重要。
大学院
大学院留学は、近年日本で徐々に広がりはじめた社会人向大学(院)であるが、オーストラリアでは既に個人のキャリアアップに大学院での勉強は必須なものとなっている。求人情報にもそのポジションが高くなればそれに従い要求される学歴も高く、具体的なコースの修了を要求されることも多い。
これらは一般社会と大学との距離が日本に比べて近いこと、最近は日本も変わってきている言われるがオーストラリア国民は日本人と違い一生同じ会社で働き続けるのではなく、転職をしながらキャリアアップを図っていくという雇用習慣の違いによるものであると考えられる。
そのため、大学院の授業は夕方から始まるものも多く、学生もキャリアアップを目指す現役のサラリーマンが会社帰りに授業に出席するということも珍しくない。このような中で現役で働くオーストラリア国民と勉強するのだから、当然高い英語力がないとまったく授業についていけない。
学校に入学するための条件として、IELTSのスコアで6.5〜7.0を要求されるが、最低7.0以上を取れないと厳しい。
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